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2015年7月 6日 (月)

国民の自尊心に火をつけ、国家を存亡の炎に包んだギリシャ首相

 

 国民の自尊心に火をつけて国家存続の危機を炎に包んでしまった。

ギリシャのチプラス首相は、沈没していくドロ船の上で今、欧州連合(EU)への敵対演説に酔い痴れている。国民投票で「反対」を投じた国民に罪はないとはいえ、遅からずドロ船といっしょに沈んでしまうことになるのだろうか。

 

 危機的状況にあるギリシャの国家財政を救うべく立案され実施されてきた緊縮政策、さらなる緊縮案を「脅しだ」と決めつけ、銀行窓口が閉鎖され預金引き出しの制限に追いこまれたことまでEUの脅迫だと盲信させ、国民の不満を煽った。

 仮想の敵をつくり、そこに向けて大衆の反発を煽り、わが思いを遂げようとする。かつて世界を悲惨な戦争に引き込んでいった好戦者たちとどこか類似している。

 

 キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラを尊敬するという。煽動とポピュリズ(大衆迎合)が現実政治に勝てる時代ではないと信じたが間違いだった。

 その自信に満ちた演説口調が人々の心を鷲づかみにして、「聡明」「意志の人」と国民から受け止められている。「(EUの)財政緊縮策がもたらした人道危機から国民を救う」というアジ演説に大衆は腑抜けにされてしまった。

 

 ギリシャを除くユーロ圏の首脳らはせわしなく話し合いを持つなど対応に追われているが、今後、チプラス首相がどう出てくるかも読めず苦慮している。爆弾を抱えたような日々がこの先続くことになる。ユーロ離脱が現実味を帯びてはいるが、一足飛びにそこにまで行くか分からない。ユーロ圏の苦悩につけ込んでさらに融資を迫るか、債務の踏み倒しを迫るかもしれない。

 

 血気盛んな若いリーダーもいいが、国民への煽動や人気取り演説だけでは不安でたまらない。世界が一つに編み上げられた時代は何よりも調和と協調が不可欠だろう。それに何よりも経験が大切な気がする。一か八かで大難を乗り越えられる時代ではない。海を隔てた遠い国の危機だが、日本が学ぶべきことは限りない。

 頑固な小さな国に奇跡が起こり再建される日を願わずにはいられない。

 

 

 川柳「朝囀」この先は チプラスに聞け とゼウス言う  ()

 

 

 

 

 

 

 

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