手錠による監禁…容疑者の手口共通性見逃した警視庁
今になって騒いでも仕方がないのかもしれないが、大阪府寝屋川の中1男女遺棄事件で逮捕された山田浩二容疑者を、事件の2日前に東京都内で警視庁が職務質問していたという。山田容疑者のバッグからはスタンガンや手錠が発見されたものの、「護身用だ」「遊びに使う」という本人の説明を真に受けて釈放していた。手錠が事件で使われはしなかったのだろうか。
山田容疑者は13年前にも中学生に「道を教えて」といって車に乗せ、手錠をかけて現金を奪うという事件などを起こしている。スタンガンや手錠はただ持っているだけでは違法性を問えず、任意提出の要請にも応じなかったことから、そのまま釈放したという。「必要なことはすべてやった」と警視庁はコメントしているが、過去に起こした事件の中で手錠を使った共通手口を見逃したとは言えない。
山田容疑者は監禁罪などで懲役14年の刑を終え昨年出所したばかりだが、刑務所で知り合った男性と養子縁組をして「山田」と改姓しており、任意調べの中で前科調査がしっかり行われたのかどうか気になる。「手錠による監禁」の前科が確認できれば、身柄の処理は別な形になっていた可能性がある。せっかく手の内に入った容疑者をみすみす逃してしまったのではないかという思いが残るのだ。
今となって思えば山田容疑者は、過去の犯歴に監禁、それも手錠を使うという手口を繰り返しており、カバンにしのばせていた手錠やスタンガンは犯罪の準備だったと考えられなくはない。犯歴者やその犯罪手口の問い合わせや情報交換システムに改善の余地はないのか。2人の少年少女の尊い命を失わないで済んだかもしれないという思いを断ち切れないだけに悔やまれる。
川柳「朝囀」後悔は 先に立たずと 閻魔さま (誠)
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