先生の多忙の犯人は文科省
小中学校の先生の7割以上が授業や業務に負担を感じている―と文部科学省が調査結果を発表した。学校の先生、それも7割以上…というのが問題だというのだろうが、一体、今の社会で仕事に負担感もなしに働いている人がいるだろうか。
いるとすれば余程の脳天気か、怠け者だろう。
貴い税金を投入してやるだけの価値がある調査なのか。
笑ってしまうのは、負担感が最も高かったのは「国や教育委員会の調査対応」で9割近い先生が負担を訴えていたことだ。文科省も自分たちの調査活動が現場の先生たちを困らせているというのでは二の句が告げられなかっただろう。
多分、調査をはじめる前はつまらぬことで先生たちを困らせているのは分からず屋の保護者だろうと思っていただろうがアテががはずれた。
もちろん「保護者からの苦情やいちゃもん」に苦しめられている先生は7割以上に上った。お話しにもならないような父母がいることは承知しているが、同僚の先生や校長、教頭と相談すれば片づくことが多い。その相談もできないで抱え込んでいるのでは負担になるのは当然だ。世の中には仕事の処理能力が欠けていることに気付かず、「忙しい」「忙しい」とこぼしている人が多い。
研修のリポートや報告書づくりに負担感を訴えている先生が多いが、これも奇妙な話だ。あれだけの難しい教職員採用試験をパスしてきた先生がリポート一つ作るのが大変だ、苦痛だなんて考えられない。
その原因は素直なものを仕上げるのではなく、高評価につながるものを仕上げようと無理するからだ。無理すれば何だって大変だ。
整理整頓は先生が子どもたちにうるさくいう生活姿勢だ。仕事も計画的にテキパキこなす習慣をつけていれば、負担にも感じないで片づけられる。
校長も教頭も、嫌われることを恐れず、先生たちに整理整頓を呼び掛けるようにしたらどうだろう。幸い、授業や子どもと接する仕事には負担感が軽いと答えている先生たちが多いから、今、ひと声かければ改善するかもしれない。
川柳「朝囀」先生の 多忙の犯人 文科省 (誠)
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