首相は長崎で非核三原則堅持明言…新聞、野党はどう難くせ
安倍首相は9日の長崎市の平和祈念式のあいさつで「非核三原則」の堅持を盛り込んだ。6日の広島市での式典でそこに触れなかったことを蜂の巣でもつついたように責め立てられ改めたもので、被爆地の慰め、励ましになったものと思う。
被爆地に思いを至し、改めて核兵器否定の心情を確かめられたのは良かった。
さて、新聞、テレビはこのことをどう伝えるのか、気になる。言うまでもないが、多くの国民は新聞、テレビの報道でニュースの核心を知り、その大方を受け入れて生きている。特に最近は取材、報道現場にいた経験者がニュースを解剖して解説するのが流行っている。詳しく解説することがわるいとは言わないが、それが往々にして自己流の視点、こじつけになっているのが気になる。
そういうこじつけた解釈や批判を政治家がそのまま受け売りする。いや、その逆が多いかもしれないが、わい曲された情報が世論形成の元になっているような疑いさえある。広島の式典での首相あいさつをめぐって、「ほとんど文言が過去2年と変わらない」「非核三原則の堅持―が削られたのはなぜか」と今や売れっ子のニュース解説者が式が終わったか終わらぬうちにぶち上げていた。
長崎市の式の後、今度はどんな解説をするのか。こじつけるのか。
「非核三原則の堅持」を盛り込んだことに、「広島と長崎で差別した」「信念のない首相だ」とでもコメントするのだろうか。野党のみなさんは「広島の姿勢を批判され対応を変えたのは信念がなさすぎる」「世界の不信を買う」「核兵器使用を容認する姿勢を鮮明にしたのだ」と言い張りますか。
険しい安全保障法案審議の前途にかこつけて平和祈念式まで政治戦略に利用しようとする姿勢は被爆地のことを本当に考えているとは言えない。
祈りの平和祈念式を政治混乱の渦に引き込んでそれでいいのだろうか。被爆地のみなさんがそれを喜んでいるとでも思っているのだろうか。誰もが心静かにこの日を迎えたいと願ってきたんです。
川柳「朝囀」 被爆地を 巻き込む政略 誰
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