年金の世代間格差、そんなに年寄りを悪者にするな!
年金の世代間格差が広がっている、と厚生労働省が試算を発表した。
10月と言えば来年度の予算編成、税制改革に向けて動き出すころだ。
厚労省は何をやろうとしているのだろう。格差の広がりにかこつけて私たち高齢者の年金を削ろうとしているのかもしれない。
変な予感がする。胸騒ぎがする。
試算というのは支払った保険料に対して生涯でいくらの年金を受け取れるかを倍率で計算したもので、サラリーマンが入る厚生年金は70歳の世帯が保険料の5・2倍の年金を受け取る勘定。それに対して30歳以下の世帯は保険料の2・3倍の年金しか受け取れないことが分かったそうだ。
厚労省のお役人さんは現役世代だから、高齢者がもらい過ぎと考えるだろう。
年金の受取額は経済状況で多少動くが、標準的な経済成長で試算すると70歳の人の世帯は合計1000万円の保険料を支払って、計5200万円の年金を受け取ることになる。一方、30歳の人の世帯は、計2900万円の保険料を支払って、受け取る年金は計6800万円にとどまる勘定だ。
年齢が低くなるにつれて倍率は下がり、不利になる。
5年前の試算では70歳世帯の倍率は4・7倍で0・5ポイント増えたが、30歳世帯は2・3倍で変わらなかった。世代間格差は確かに広がった。しかし、高齢者が特に恵まれているわけではない。総務省統計では60歳以上世帯は月々6万円も生活費が足りず、5人に1人は生活困窮者だという。
5200万円も年金をもらっている実感はない。何かの間違いだろう。
川柳「朝囀」年寄りを 泥棒みたいに 言わんといて (誠)
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