電気止められロウソク暮らし…家族3人焼死の悲惨
電気料金もまともに払えないような暮らしは、誰の責任でもない。生活者本人、その家族の責任であることは言うまでもない。だが、病気をしたりからだが思うように動かなかったり、十分に働けない状態に陥ったり、障害を抱えて生まれる場合もある。そういう境遇はだれにも起こり得る。だから、私たちは他人の不幸を常にわが身に置き換えて生きる。
だが、こういう事態に直面すると今の日本はそういえるのかどうか戸惑う。
茨城県那珂市で焼け跡から3人の遺体が見つかった住宅火災で、この家族が電気料金の支払いが滞り電気を止められたため、明かりに使っていたロウソクが火元になった疑いが濃いという。家族をロウソク生活においこんでしまったのではないのか。
生活保護を受けるよう手立てが取れなかったのか。
80歳を超した老夫婦に長女、孫娘2人の5人暮らしだが、働き手は18歳の孫娘ひとりだったという。電気料金の支払いに困窮する暮らしは容易に想像できる。だが、家族から生活保護受給の動きもなかったし、近所への相談もなかった。民生委員の問い掛けにも大丈夫と言っていたという。5人家族を18歳の孫娘が支えるという窮状に近隣社会は思いをめぐらすことがなかったのだろうか。
電気を止めたのは地元の東京電力だが、料金滞納後の検針日から55日経ったので決まりどおり止めたという。電気を止めたことも市に連絡する決まりにはなっていないという。なぜか―、個人情報の問題だという。東京電力といえば、福島原発事故では国や県、市町村、国民から随分支援してもらっているのに冷酷だなあ…と思ってしまう。これから冬に向かって同じような話が心配になる。
川柳「朝囀」人情は 空気のごとく 軽くなり (誠)
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