パンツのゴムみたいに伸びたり縮んだり…就活解禁がま変わる
大学生の就職活動日程がまた変わる。面接の開始、つまり「解禁」は4年生の6月からに前倒しになる。今年から従来の「4年生の4月から」を「4年生の8月から」に後ろ倒ししたばかりだが、間を取って2か月だけ前倒しする。パンツのゴムじゃあるまいに伸ばしたり縮めたり、一体、何を考えてるんだ。
今年から「解禁」を4か月先延ばして「4年生の8月から」にしたのは、卒論制作など大学生の勉強時間を確保するためだとされたが、結果は逆さまに終わった。
経団連のそんなルールを真面目に守る企業ばかりではない。大企業が先頭に立って解禁破りを演じ、内定、内々定をどんどん出し、解禁を迎えた時点では内定率は50%をうかがっていた。
その結果は大学生の就活期間がかえって長期化し、負担が重くなってしまった。このため経団連は、問題点が明らかになっているのに改めないのは無責任だとして2年連続の変更に踏み切った。早いうちにお気に入りの企業の内定、内々定を欲しいのは人情だ。企業だって早いうちに人材を確保しておきたいのだから採用活動は前のめりになる。
そんなこと百も承知で協定やルールづくりをする経団連は無責任だ。もっとも一番の無責任は自前の就職指導体制ができていない大学だ。学生を集められるだけ集めておきながら就職活動は就職情報会社のセミナーや講習にお任せで内定率を学生集めの売りにする。人材、人材…と口では言いながら採用を就職情報会社に丸投げの企業ともどもこの国の「無責任構造」の複合症状だ。
破ったって何の罰則もないのに「協定」「協定」と騒ぎ立てる経団連もどうかしている。就活開始時期より1年も早く、大学生がまだ3年生だというのに内定者や内々定者を出し、口封じをしているという話もある。奨学金まで出している大企業の闇の「人さらい」を取り締まらなければ意味がない。そんなことも知らずリクルートルックに身をかため就活に汗を流している学生があわれだ。
川柳「朝囀」協定に 命吹き込む 人いずこ (誠)
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