公益法人が老人の葬儀預託金など流用し3億円近い穴あける
19日、配達されたばかりの夕刊紙面を見てびっくりした。
一人暮らしの高齢者の支援事業を行っている東京の公益財団法人「日本ライフ協会」が、高齢者から将来の葬儀代などとして集めた預託金を勝手に流用し、約2億7400万円も穴をあけているという。
何が公益法人だ。迷惑法人じゃないか。
協会は2002年に設立、預託金は弁護士など第3者が預かることで2010年に内閣府から公益認定を受けていた。しかし、無断で預託金を直接管理するという違法契約を開始して、身寄りのない高齢者が入院する際や葬儀手続きなどを支援する「みまもり家族事業」の預託金を流用し、約9億円のうち2億7412万円の不足額を生じさせていたという。
このため内閣府は公益認定に違反しているとして穴のあいた預託金を早期に回復させるとともに執行部の責任を明らかにするよう求めていた。
協会は19日、理事8人全員が引責辞任したと明らかにしたと新聞に出ている。
「引責辞任」だそうだ。辞任したのが責任を取ったことだというのだろうが、そうだろうか。責任を取るというのは預託金の穴を埋め返すことだろう。
「引責辞任」じゃなく、悪事がバレたから逃げたんじゃないのか。公益認定した内閣府には預託金の回復をしっかりと果たさせる責任がある。それをいい加減で幕引きなどするようでは内閣府も同罪だ。
それだけではない。流用はどんな内容だったのか。それを細かに検証して、預託者に対してはもちろん、国民の前にも明らかにすべきだ。
高齢者、それも身寄りのないお年寄りが入院や葬儀に際しての手続きを託してのいわば命綱だ。人生の最後を託した信頼だ。それを勝手に流用して穴をあけてしまうとは背信行為そのものだ。お詫びの言葉だけでは済まないだろう。内閣府はその辺をどう考えているんだ。理事といったって名前も公表されないところをみると省庁の天下り幹部かもしれない。こんな話が多過ぎる。
川柳「朝囀」守銭奴は 人の命も 食いものに (誠)
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