廃棄カツ転売で処理業者ウハウハ…ほかにもあるかも
マンションの杭打ち偽装、設計・免震偽装、血液製剤の偽造…虚業国家を思わせる事態に憤慨していたら、今度は何と廃棄カツの横流しだ。愛知県の産業廃棄物処理業者がカレーチェーンから依頼された廃棄カツを一部だけ廃棄し、あとは食品会社に横流ししていたという。当然、両方から代金をもらうのだから、まさにぼろ儲けだ。世の中にはオイシイ話があるもんだ。
人間は本質的にいつわり・欺瞞の生き物だと言われるが、その典型のような話だ。ワル知恵といえばそれまでだが、案外、私たちが知らないところでこんなカラクリが堂々と行われているのかもしれない。知らぬが仏―ではないが、こういう悪事はなかなかバレない。いや、バレて元々…とやっているのかもしれない。
多分、関係者の中から内部告発があって発覚したのだろう。
愛知県警の捜査に基づいて報道されているところでは、一宮市のカレーチェーン「CoCo壱番屋」が自社工場で作った冷凍カツに異物混入の疑いがあるとして約4万枚を稲沢市の産廃処理業者「ダイコー」に廃棄処分を依頼した。ところが「ダイコー」は7千枚を堆肥処理しただけで残りは岐阜県の食品会社「みのりフーズ」などに正規の製品として転売していたという。
横流しカツはスーパーや弁当店、総菜店などで売られたが特に問題は報告されていないという。「ダイコー」への廃棄依頼は10年以上前から行われており、以前にもこうした廃棄品の横流しが行われた恐れがあると見て「CoCo壱番屋」や愛知県は調査している。横流しは伝えられる以上の広がりが明らかになる可能性もあり、組織的な犯行である恐れもある。
廃棄品といっても腐敗や汚染によるものではなく異物混入という内容だけに処理業者がワル知恵を働かせた可能性がある。県など監督官庁の調査や立ち入りが厳しく行われていないことを承知の上の悪事とも考えられる。
幸い、それを食べた人の健康上の問題などにつながっていないものの、悪事を野放しにしているともいえる。大事の前の小事でないことを祈る。
川柳「朝囀」カツ転売 濡れ手にあわで ウハウハや (誠)
http:∥gonbee-72.cocolog-suruga.com
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