大人に踏みにじられる幼い命…保護懇願もむなし小学生
人違いの万引き非行歴で推薦入試への道を断ち、男子中学生を自殺に追いやっていた広島の中学校の悲劇に続いて、今度は相模原市の児童相談所が親の虐待から保護を求めていた小6男児を救済し損ない、男児は虐待され続け、中学生になって自殺していたという悲劇が明らかになった。かわいそうだ。言葉もない。
大人が子どもに寄り添っていない。学校は子どもを優しく育み、児童相談所は健全な養育環境に恵まれぬ子どもたちに救いの手を差しのべるのが仕事だ。その任に応えるべく一心に取り組んでいる人たちがほとんどだとは思うが、残念ながら、それができない人たちがいる。原因、理由はあるかもしれないが、子どもが命を断ってしまっては言い訳なんかできない。
中学生は、小6の時から「保護してほしい」と何度も懇願し、親類に身を寄せて通学することもあったという。親が同意しなかったから保護は見送ったというが、親の同意よりまず男児をどう救うかが肝心だったじゃないか。同意がなくても職権保護の道がある。適切に判断する専門職じゃないか。定期人事で適当に配置換えされ、一定年月を過ごす腰掛仕事ではないだろう。
広島の中学生は、「話しても先生は聞いてくれない」と冤罪非行のことを言い残して死んだ。廊下で立ち話の進路指導では生徒に寄り添っていたとは言えない。そんな大人社会では子どもの苦しみや悩みを聞き分けることはできない。「保護してほしい」―幼い子どもの訴えを「よほどのことだ」と感じ取ることができない大人はどうかしている。自ら命を断つ、どんなに悲しかったことか…。
川柳「朝囀」言い訳が 若い命を 踏み付ける (誠)
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