公募名、世論調査で絞り込み…新党名、最後までひと任せ
合流へ新党名を話し合っている民主党と維新の党は、最終案をインターネット公募で多数を占めた「立憲民主党」と「民進党」の2つに絞ったそうだ。そのうちのどっちにするかは、民間会社、それも2社による世論調査を行い、支持が多い方で決めるという。
「国民の声を聞きながら最終決定したい」(岡田克也代表)、「幅広い国民と連携して立憲主義を守る大きな渦をつくっていきたい」(赤松広隆最高顧問)、「民とともに進む政党」(江田憲司前維新代表)と、いずれも「国民」「国民」「民意」「民意」と囃し立て、国民を大事にする新党売り込みに躍起だ。それが悪いというわけではないが、モノには程度、加減がある。あまりに強調するとウソっぽくなる。
政党の合流、新党結成だからまず第一に政策のすり合わせをキチッとしてからにすべきだ。それも後回しで新しい党名をどうするかでつまずいている。その挙げ句は国民の人気投票に頼り込む…しかも、最終決着まで世論調査頼みだ。それを恥ずかしげもなくやっているのだから何をかいわんやである。国民をなりふり構わず人気投票のカラクリに引きずり込もうというだけじゃないか。
政党を立ち上げるとなれば政策はもちろん立党の精神、信念、理念があってのものだろう。それがことごとく後回しでは無責任新党と呼ぶしかない。国民もどう反応していいか分からない。政治を叱るべき政治ジャーナリズムが国民投票、世論人気投票による方法を「異例の手法」とひと言で片づけているのも情けない。立党の精神をキチッと国民に示せ! と喝破しても罰はあたるまい。
「国民から嫌われている政党」と参院選ポスターに書き込んだほど自信をなくしている民主党が野党勢力を糾合できるのか。いや、新党結成のリーダーシップさえ不安視される。今回の流れは無理もないだろうが、生まれくるわが子に自分たちで名前も付けてやれない親じゃ、子どももあわれだ。それくらいのことを真剣に考え声を発する政治家は党内にいないのか。
川柳「朝囀」生まれくる わが子の名づけ ひとまかせ (誠)
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