日本の救助ほめるより領海侵犯やめろ! 尖閣の中国船事故
中国の漁船や公船による領海侵犯がひんぱんに起きているわが国の尖閣諸島周辺海域で中国漁船がギリシャ船籍の大型貨物船と衝突し沈没した。遭難事故の通信を傍受したわが国の海上保安本部は巡視船と航空機を現場に急行させ中国漁船の乗組員6人を救助した。6人を石垣島の病院に搬送して手当てしたあと中国側に引き渡し、なおも行方不明船員の捜索を続けている。
中国側は外交ルートを通じてわが国に謝意を表明し、中国外務省は中国漁船員の救助に対して「協力と人道主義の精神に称賛の意を表す」との談話を出した。「称賛」とはことばでほめるという意味だが、この場合は領海侵犯を含めて「おわび」を表す方が正しいのじゃないか。わが国としては何もほめてもらわなくったっていい。危険にさらされている人を助けるのは当然なのだ。
船員救助と行方不明者捜索に当たるわが国海保に「ほめてつかわす」といわんばかりの尊大だ。報道によれば中国外務省の副報道官は「行方不明船員の捜索に当たって日中が協力的な態度で適切に対処するように」とのコメントを出したという。救助した船員を厳しく取り調べたりしないで、迅速に引き渡せ―と要求しているのだ。言いたい放題じゃないか。迷惑をかけてすまない…という姿勢じゃない。
領海を侵犯された上、衝突・沈没事故を起こされ、行方不明船員の捜索までやらなければならない。わが国としては踏んだり蹴ったりじゃないか。領海侵犯の航行、操業を自粛する―くらいの話になぜならない。日本政府はもっと毅然とした姿勢で中国側に対応すべきじゃないか。新聞、テレビ各社はキチッと社論を掲げるべきじゃないか。国際世論に訴える気概はないのか。
川柳「朝囀」 この国の ほんとの気持ち はかりかね (誠)
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