大統領候補が暗殺教唆、病める米国は重篤だ
何でもありの米国のことだから大抵のことには驚きもしないが、大統領選の候補が対立候補の暗殺を促す暴言に及ぶとは驚いた。こんな人物を米国民はまともな大統領候補として認めているのだから、むしろそっちの方が恐ろしい。よその国をそんな風に呼んでは悪いが、「病める国」アメリカの病状は重篤だ。
暴言の主はいうまでもなく、あの右手でポーズをとりながら絶叫する共和党候補トランプ氏(70)だ。今月9日、ノースカロライナの集会の講演で対立候補である民主党クリントン氏(68)が銃規制の強化を主張していることを批判し、「クリントン氏が大統領になれば銃所有を認めた憲法修正第2条は廃止される。でも修正2条の人々にはできることがあるかもしれない」と述べた。
「修正2条の人々」とは具体的に何を指すのか言わなかったが、常識的な解釈としては修正2条を支持する人たち、銃の保持者を意味していると解釈され、銃の保持者たちがクリントン氏を銃撃して修正2条の廃止を食い止める手がある―と暗殺の誘発をそそのかしたものと受け止められる。暴言王の発言だから「またか」と受け止められてはいるが、危険きわまりない発言だ。
銃がまん延する米国社会では暗殺につながりかねない。大統領候補が暗殺を誘発するとは危険を通りこして狂気だ。大統領候補としての適格性に疑問がある。共和党員の中にはトランプ氏を支持できないとして不支持に回る者も出始めているが、国際世論はなぜか沈黙している。わが国の大新聞は米国の銃社会に「ノー」を突きつけてきたのになぜ声をあげない。メディアの委縮とはこういうことだ。
川柳「朝囀」 気がかりは 暗殺教唆も 不感症 (誠)
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