一喜一憂するな! という教委が一喜一憂する学テ
文科省の役人が順位や正答率の上下に一喜一憂するな! と言いながら、新聞、テレビの報道は役人の一喜一憂する談話でちりばめられている。今朝の全国学力テストの結果報道には思わず笑ってしまった。多分、しばらくの間は学校も教育委員会も学習塾もPTAも一喜一憂どころか大騒ぎを続けるに違いない。
2013年度の小6国語Aが全国最下位となり、川勝県知事が当時の県教育長を厳しく追及し結果的に辞任に追い込んだ上、成績上位校の校長名を公表するという前代未聞の事態を演じた静岡県は、今回はすべてで全国平均を上回った。当時小6だった中3は今回国語Aで全国7位に躍進した。さっそく川勝知事は「授業力が表面に出た順位。ひとえに先生の頑張りだ」と称えたそうだ。
新聞各紙も「2013年度以降、教育界が危機感を持って取り組んだ成果だ」と一喜一憂をあおり、県教育委員からは「リオ五輪の感動に通じる」という上ずった声も出たという。川勝知事も「金メダルをめざす意気込みが大切。先生がここであぐらをかいては困る」とさらに上位をめざすようハッパをかけている。結局は寄ってたかって点数や順位争いに血眼になっている。
いい点数、より高い順位をめざして学校現場は追いまくられている。学力テストの実施日に向かって過去の問題を繰り返し解かせる特訓をやっている。春休みの宿題にしている学校もある。学習塾も協力する。学力テスト自体が目的になってしまっている。同じ問題で比べるならまだしも、問題は毎年異なる。年によって難易度にも差がある。それを比べて何になる。本当の力が測れるのか。
川柳「朝囀」 子どもより 先生測らる 学テかな (誠)
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