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2016年10月

2016年10月27日 (木)

市も県も控訴するな! 子らの冥福を祈ろう―大川小訴訟

 「高さ10㍍の津波が来る」というラジオ放送を先生が聞いていたし、市や消防署の広報車が学校の真ん前で大津波の襲来を告げていたのだから、学校は津波を予見できた。全校児童の7割にあたる74人が津波の犠牲になった石巻市・大川小の遺族が起こした損害賠償訴訟に仙台地裁は学校の過失を認め、石巻市と宮城県に総額14億円余りの賠償を命ずる判決を下した。

 

市も県も控訴しないで判決をしっかり受け止めて子どもたちの冥福を祈るとともに再発防止を誓って欲しいと思う。助かる可能性がいっぱいあったのに、先生の言う通りにしていたのに、学校が子どもたちを救えなかった悲劇だ。親たちが訴訟に訴えたのもその一点で納得の可能性をさがすつらい旅だった。わが子の命を賠償額に置き換えるのはつらかっただろう。

 

大川小が津波襲来を知らされた時は50分も余裕があった。だが、子どもたちを校庭に集めたまま避難先や避難ルートをめぐって混乱し、避難行動を開始した時は10分もゆとりはなくなっていた。最後は近くの安全な裏山でなく遠い危険な河川堤防を避難先に選んでしまった。避難を始めて数分で津波に遭遇、子どもたちはお互いに手をつないだまま濁流に飲まれていった。

 

専門家らによる第三者委は、避難決定の遅れや危険な河川堤防を避難先に選んだことが多くの児童が犠牲になった最大の直接的な要因と結論付けた。だが、避難決定の遅れについては関係者が死亡していることから遺族の疑問に十分に答えられなかったばかりか、再発防止策を示すのが(第三者委員会の)目的だという説明に遺族は打ちのめされ、真相究明を法廷に求めた。

 

 市教委は生き残った子どもたちから聞き取った証言メモを、まるで命を投げ捨てるかのようにくずかごに捨ててしまうなど子どもたちへの気遣いに欠けた。そのことにも鉄槌を加えて欲しかったのに第三者委はほとんどを素通りした。わが子がいなくなったことをまだ信じられない。悲しみの旅はいつ終わる。遺族が事実を受け容れられる日は来るのだろうか。

 

川柳「朝囀」忘れまい 子どもと逝った 教師あり (誠)

 

 

 

 

 

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2016年10月19日 (水)

本会議さぼって堂々ヒマラヤへ…あきれた市議会副議長

 

 全国で3万4000人余りもいる地方議員だから、何があっても不思議はないのだが、市議会の本会議をさぼってヒマラヤ登山に挑戦していたというとんでもない不心得者は恐らく初めてじゃないだろうか。徳島県阿波市議会の藤川豊治副議長(70)がその人で、健康診断を理由に本会議欠席の届を出していたが、どうも違うらしいということで調べたらヒマラヤ登山に出掛けていたと判明した。

 

 ヒマラヤ山系の6000㍍級のメラ・ピーク登頂に挑戦した。頂上まで到達できず断念したというのだが、藤川副議長は「健康診断を受ける」といって本会議に欠席届を出していた。秋9月は市議会の定例会シーズンなのにあえてヒマラヤ行きをその渦中に組んだことについては「この時期がベストシーズンで逃すことができなかったからだ」といい、「キャンセル料を考えると変更できなかつた」という。

 

 2年前に計画し、3キロ、5キロのトレーニング走を続けて鍛えてきたし、70歳という年を考えるとこの時期しかなかったという。これだけ熟慮して議員活動を一生懸命やったら市民からも感謝されただろう。年りんピックだってシニア五輪だってあるのだから、議員にならず、そっちにチャレンジすればよかったのに…と思うね。普段の議員活動はどうなのか知りたいな。

 

 悪事がバレて副議長の辞職願は提出したようだが、議員を続けるかどうかについては「支援者と相談してからにする」といっぱしのことを言ってる。まあ、議員にとどまることを勧めるような支援者はいないだろう。仮に勧められてもお辞めになっていただきたい。ひどいことを言うと思われるかもしれないが、その程度の議員候補ならいくらもいるはずだ。

 

 川柳「朝囀」本会議 ピッケル履いて 鍛えたり (誠) 

 

2016年10月15日 (土)

合区でも違憲状態―それでも国会はごまかし続けるのか

 7月の参院選は乱暴な合区に踏み切ったにもかかわらず、「1票の格差」はなお違憲状態だったと広島高裁岡山支部が判断を示した。全国14の高裁・支部に出されている訴訟の最初の判決だが、これから11月初めに向けて順次同じような判決が出るものとみられる。

 

選挙のたびに「1票の格差」がどうのこうのと騒ぎになるが、うんざりだという向きが多いだろう。人口を基準に選挙区や議員定数を設定しているのだから、人口の増減で「1票の格差」が動くのは仕方がない。抜本的な解決策なんかあるわけがない。8倍とか10倍の格差を「等価値」と受容できるよう憲法に書き込むことなどを認めない限り解決しない。

 

7月の参院選は苦し紛れに鳥取と島根、高知と徳島の隣接県を1つの選挙区とする「合区」を反対を押し切って強行、定数是正をも導入したが最大3・08倍の格差が残った。広島高裁岡山支部はこれを「著しい不平等状態を残したまま、看過し得ない」と違憲状態という判断を示した。最も投票価値が高い地域の有権者の1票に比べ、最低地域の価値はわずか0・32票分しかない。ひどい。

 

選挙に勝つことが自己目的となり、政治が課題に真剣に向かい合っていない―という政治批判があるように国会は小手先の辻褄合わせで濁している。最高裁の違憲警告を無視して憲法を踏み付けにしている。「合区」の見直しを含め抜本見直しを約束している国会が果たして解決策を示せるのか。選挙直前の定数微調整では済まされまい。私たちは選挙ボイコットに出るしかない手がないかもしれない。

 

川柳「朝囀」警告を 感じ取れない つらのかわ (誠)

 

2016年10月14日 (金)

蓮舫代表、安倍首相に「器が小さい」批判、有頂天もいい加減にしろ

 人間の器量というか、「うつわ」について論評する学識も見識も持ち合わせていないが、民進党代表の蓮舫さんはどれほどのものなのだろうか。13日の記者会見で安倍晋三首相を評して「首相として器(うつわ)が小さい」と扱き下ろしたという。

それじゃあ蓮舫さん、あなたは安倍首相と比べてどこがどう優れているんですか。人間の「うつわ」云々とは不遜じゃないか。

 

 もちろん、蓮舫さんが安倍首相を批判したのは首相が憲法改正に関する民進党の国会質問に対して答弁を控えていることに対してだが、それがどうして「首相の器」批判になるのかよく分からない。自民党としてはすでに改憲草案を提出しているが、その内容をめぐって野党の批判がある。党内にもその扱いをめぐって意見の食い違いや疑問が出ている。

 

 行政府の長としての首相といえども党の草案に関して軽々に口を入れるべきではないと考えているのだろう。憲法審査会の審議の運びや国民議論が熟すのを静かに見守るのが望ましいと判断していると明らかにしているではないか。草案をつついて改憲議論を袋小路に追いやって、憲法改正論議を封じ込んでしまおうという民進党と立場を異にしているのは仕方がないだろう。

 

 それを批判すること自体は自由だが、政治家の器、人間の器を持ち出して揶揄するのはやり過ぎだ。党代表選の最中に岡田克也代表(当時)を評して「本当につまらない男」と調子づいたこともある。安倍首相は少なくとも一国の首相だ。私たちが選挙の結果誕生させたリーダーだ。岡田代表とは違う。大衆のウケをねらう発言は慎むべきだ。有頂天になるのもいい加減にしたらいい。

 

 川柳「朝囀」うつわ評 おのれ磨いて からにせよ  (誠)

2016年10月13日 (木)

小沢一郎さん、「自由党」へ党名変更、何と10党目だ

 

 そんなことどうでもいいと言う人たちが多いだろうが、生活の党の小沢一郎代表が「自由党」に党名変更し総務省に届けたそうだ。新党を旗上げしたり潰したり、

他党と合体したり離反したりを繰り返し、これで所属政党名は何と10党目だ。「壊し屋」「剛腕」などと呼ばれたこともあるが、その面影もない。

 

 1969年、自民党で衆院選に初当選したのが政治家のはじまりだ。故田中角栄に実の息子のようにかわいがられ47歳にして自民党歴代最年少の幹事長に抜擢され、権力の中枢でふるまった。総裁選に名乗りを上げたニューリーダー安・竹・宮、安倍晋太郎、竹下登、宮沢喜一の3人を幹事長室に呼びつけ個別面接試験に及んだ史実は傲慢な小沢政治を物語る。

 

 それが突然、裏切りと怨念に一変した。ロッキード事件で逮捕され脳梗塞で倒れた大恩人を裏切り、経世会を旗上げして竹下登を担ぎ上げた。リクルート事件で竹下が失脚、東京佐川急便の裏献金疑惑で金丸信が失脚、党内に支持基盤を失うと自民党を飛び出し、細川非自民政権を誕生させ古巣の自民党に恨みを晴らし、民主党を率いた2009年衆院選で政権を奪取、古巣に2度目の怨念を晴らした。

 

 だが、土地購入資金ねん出をめぐって2度も強制起訴に持ち込まれ、民主党内の不信を買い、「小沢チルドレン」と呼ばれた支持者も失い、小党の軒先を借りて雨風をしのぐ。党員わずか5人、愛する家族まで失った。人生の流転を物語る。かつて自民党の中枢で権力をほしいままにした実力者が国政選挙の遊説カーの上で共産党委員長と並びマイクを握る姿を誰が想像しただろうか。

 

 川柳「朝囀」権力者 往時の栄華 忘られず (誠)

2016年10月 7日 (金)

「政活費」ネコババ、オートファジーと呼ぶらしい

 

 地方議員の政務活動費(政活費)の不正受給が相次いで発覚、不信感が広がっているが、京都・京丹後市議会は適正と認められた実費だけを後日支給する「後払い制」を全国に先駆けて導入し注目されているそうだ。政活費は議員が調査や研究活動に使う費用として報酬とは別に税金から支給される。市民のための議員活動だからその経費を市民が負担するわけだ。

 

それがなぜかキャバクラの飲食代や温泉旅行の費用に化けてしまうのだから不思議だ。元々、市民がお願いして議員になってもらうのだからその費用は市民が負担するという原則に立っている。しかし、今や市民がお願いして議員になってもらっている例なんか数えるほどで、ほとんどは自ら名乗り出て「投票」をお願いする人たちばかりだ。

 

議員になったってろくに勉強もしない、市民のための仕事どころか、議会の員数合わせで丸々報酬を給料代わりにもらい続ける人ばっかりだ。議員を装った「偽員」ばっかりだ。加えて政活費をネコババでは泥棒と詐欺の重犯だ。40万円,50万円という大金を事前に支払って、余った分を返済させる「前払い制」じゃネコババを勧めているようなものだ。返済するのが惜しくなるだろう。

 

正直そうにある程度の残金を返す…正直の偽装比べみたいなものだ。後払い制にしても偽装はなくならないだろうが、ウソの請求はしにくくなる。少しでも不正が減るならやってみることだ。後払い制じゃ請求内容や領収書など書類審査する議会事務局がパンクしちゃうというかもしれないが、正義とは人も手間もかかるのだ。京丹後市にやれて他の自治体はできない理由なんてないだろう。

 

川柳「朝囀」税ネコババ オートファジーと 言うらしい (誠)

 

 

 

 

 

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