« 2016年11月 | トップページ | 2017年1月 »

2016年12月

2016年12月21日 (水)

国会にも善意の花咲く…日本維新が歳費寄付

 日本維新の会の所属議員27人が来年1月からそれぞれの議員歳費から毎月18万円、東日本大震災や熊本地震の被災自治体に寄付するという。馬場伸幸幹事長は「身を切る改革を各政党に訴えてきた。有言実行する」と言っている。多少、宣伝めいたところもあるだろうが、やらないよりマシだ。政治家が率先するということはどんな場合でも影響力がある。いいことだ。

 

 新年度の政府予算をめぐる税制改革などくる日もくる日も負担増の話ばっかりだ。特に社会保障費をめぐっては高齢者いじめじゃないかと思うほど高負担の目白押しだ。社会保障費を1400億円圧縮できたと政府の面々は得意げだが、どうして政治家は自分たちの身を切る話にならないだろうと思ってきたが、それがやっと27人という小人数世帯から出た。

 

 18万円は議員歳費から税金を控除した額の2割に相当するというから大きな額だ。1年間で総額約5800万円になる。日本維新の会は先の臨時国会に議員歳費を2割削減する「身を切る改革関連法案」を提出したが、廃案となった。東日本大震災の被災地復興のために国会議員の歳費カットは2012年5月から2割削減策を実施したが、2年で廃止を求める声が上がり元に戻ってしまった。

 

政策秘書3人分の雇いあげ料や政党交付金などを含めれば年間1億円を超える給与、手当てが給付されている国会議員が歳費の2割カットに音をあげてしまう。金持ちぞろいの自民党から「政治家が生活保護を申請しなければならないようではおしまいだ」などという声が出た。まさに自分だけ良ければいいという人たちの集まりだと呆れたもんだ。

 

川柳「朝囀」国会も 時には善意の 花が咲く (誠) 

 

2016年12月16日 (金)

頑ななプーチンの心開けるか…安倍首相の秘策は?

 

 首を長くして待つ山口に遅刻魔、プーチンが姿を現わしたのは約束より何と2時間も遅れてからだった。シリア問題の協議などがあったためだというから仕方がないが、ペスコフ大統領報道官は「多少遅れたが、首脳会談には影響ない」と人を食ったようなことを言っていた。こっちは人食い魔だ。こんな鉄仮面を相手に安倍首相はまともにわたり合えるのか、まず心配が先立った。

 

 待ちぼうけは遅刻魔の外交術で、相手を待たせることで上位に立ち、マイペースに引き込む戦術だという。過去に英国のエリザベス女王やフランシスコ・ローマ法王にも待ちぼうけを食わせたという。東日本大震災の後、復興担当相に就任した当時の民主党、松本龍氏が訪問先の宮城県庁で公務のため遅れて現われた村井知事に「先に部屋に入って待つもんだ」と逆上、辞任する羽目になった。

 

 スパイが本職だったプーチン大統領だからというわけではないが、安倍首相に遅刻を詫びたかどうかは知りたい。追っかけの報道陣もなぜ確かめて報道しない。私たちの関心は一にも二にも北方領土問題だ。返還に進展を期待できるような空気があるのかどうか、遅刻のお詫びにもそれが感じ取れるかもしれないと思うからだ。期待しては裏切られ、また何とか話し合いの糸口をさぐる繰り返しだった。

 

今度も事前のテレビインタビューに「領土問題はロシアにはない。あるのは日本だけだ」と敵対の空気だ。日本が領土問題を進めるテコと位置付ける共同経済活動だが、プーチン大統領は「ロシアの法律の下で行う。もちろん島はロシアに属している」と領土問題は一歩も譲らない構えだ。そんな頑ななプーチンの心を安倍首相は果たして開けるのか。温泉と海の幸のもてなしで心ほぐれるのか。

 

堅牢なる土塁ほど崩れる時はもろい―外交の世界にはそういう言葉がある。安倍首相から手渡された元島民の手紙がそのきっかけになるかもしれない。戦後75年もたつのにふるさとに帰れない人々の思いやいかばかりか。日ロの話し合いのたびに期待し、裏切られてきた。そしてロシア、ロシア人への不信がふつふつとわき立つ----プーチンさん、待ちぼうけにおさらばしよう。

 

川柳「朝囀」 「島返す」 遅刻のお詫びに そう言って  (誠)

2016年12月 8日 (木)

森さんに負けた小池都知事だって…見当違いの週刊誌

 「森喜朗」に完敗の「小池百合子都知事」―8日発売の週刊誌が一斉に大見出しでそう騒ぎ立てている。2020年東京五輪の会場見直しで、結論先延ばしになっているバレーボールの横浜アリーナ案が横浜市の「反対」で困難になり、見直し前の原案通りに決着しそうな状況になったからで、「小池知事、3連敗! 」「小池さん、完敗」などと書き立てている。

 

スポーツの祭典だから、見直しは勝ち負け、勝敗というのだろうが、薄っぺらだ。横浜市の林市長は有明アリーナ新設案を希望する声が圧倒的で横浜アリーナ利用に変更は無理―と言ってるが、その声は競技関係者の声だ。市民の声は圧倒的に横浜アリーナ歓迎だ。競技関係者は施設の新設を希望するだろう。使い古したコートより真新しいコートがいいに決まっている。

 

うるさ型の元首相、森さんに睨まれたら面倒だ。別に小池さんに味方する義理もないし、ほかに多額の経費を出して2020年東京五輪には十分に貢献しているという判断だろう。それに国際オリンピック委員会(IOC)幹部や競技組織幹部が厳しい発言をしているので、横浜市の担当者が一歩も二歩も引いた判断を林市長にあげているのだろう。茶坊主どもはどこでもそうだ。

 

 それにしても小池都知事が切り込んだ会場見直しは「完敗」なんかじゃない。前にも書いたが金メダル級の活躍だ。683億円だった水泳会場の整備費が514億円に、ボート、カヌー・スプリントの会場は491億円から298億円へ、有明アリーナだって404億円から339億円へ、合わせて411億円も削減できたではないか。これが「完敗」なんて、どこに目がついてるんだ。

 

 開催経費の上限として組織委員会が提示した総額2兆円にはコーツ東京五輪調整委員長から「高過ぎる」という声が出ている。小池都知事はそこにさらに切り込みをかけている。それよりわが国は国際イベント、公共事業になると経費、費用が水ぶくれするのはなぜか。「頭の黒いネズミ」がどこにいるのか、週刊誌は迫るべき先を間違えている。その熱意はないのか。

 

川柳「朝囀」 またですか 切りやすい先 向かうメス  (誠)

 

 

2016年12月 1日 (木)

森さんに勝った小池さん、金メダルにあと一歩

 言いたい放題とはこういうことだろう。2020年東京五輪の会場見直し結果に大騒ぎの割に成果いまひとつ―と小池百合子・東京都知事に厳しい声があっちこっちからだ。漫画家の倉田真由美さんは新聞紙面で「今回で、小池さんにがっかりした」と扱き下ろしている。ご自分は何ができるんだ。知事就任後、間もない大仕事だったことを思えば堂々の銀メダルだ。

 

 会場見直しの結果は、683億円だった水泳会場の整備費が514億円に、ボート、カヌー・スプリントの会場は491億円から298億円へ、合わせて362億円も減らした。結論先送りのバレーボール会場だが、横浜アリーナの活用となれば節約はさらに大きく、金メダルだ。新聞に談話が出るほどの著名人なら直接、小池さんに進言して助けてやったらどうだ。

 

 名高い、うるさ型の森喜朗元総理が相手だよ。小池さんにとっては国会議員時代の大先輩であり、今回は組織委員会会長という重鎮だ。案の定、会場見直しを切り出した小池さんは、「難くせつけるような話は困る。私はボランティアで(組織委員会会長を)やっているんだということを汲んでもらわないと…」といきなりクギを刺されてしまった。

 

 その森さんが最後には「少しでもいいものにしよう、安くしようという努力は素晴らしい。評価している」と語った。多少、皮肉が込められていたかもしれないが、小池さんの努力は伝わったのではないか。私たちもそう評価したい。ただ、開催経費の上限として組織委が示した総額2兆円はコーツ東京五輪調整委員長ならずとも高過ぎる。小池さんにはもっと減らしてもらい。

 

 節約しても2兆円じゃ、五輪を招致、開催できる国は限られてしまう。わが国も

2020年が最後になるかもしれない。それにしてもわが国は国際イベント、公共事業になると経費、費用が水ぶくれするのはなぜだろう。施設の建設や事業をただで請け負えとは言わないが、この時とばかりの“たかり風土”は見苦しい。国際社会への貢献の意義とケジメを一考すべきだ。小池さんならそれがやれる。

 

川柳「朝囀」小池さん もう一歩だよ 金メダル (誠)

 

« 2016年11月 | トップページ | 2017年1月 »

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ