不合格―自民党が知事に通信簿、静岡県議会
学校の学業評価を持ち出すまでもなく、他人から評価されるのが好きな人はあまりいないが、静岡県議会では最大会派の自民党が川勝平太知事の2期8年にわたる主要な県政の課題を検証、評価し、発表した。結果は5点満点で平均2・2、もちろん「不合格」の判定だった。夏の知事選に向けた攻防の前哨戦とはいえ、喜んでいるのは喧嘩好きな政界雀たちばかりらしい。
自民党は定数69のうち39人を占める県政野党。「是々非々」を掲げるものの肝心の知事に自民党への気遣いはまるでない。ひざ元の政令市静岡をあてこすり、市長を副知事にはめ込んだ「静岡県都」構想をぶち上げたり、「静岡市は政令市の失敗事例」と扱き下ろし、民放テレビのインタビューで「県議会は権力欲と金銭欲しかない、腐った職業政治家がやっている」となどと言いたい放題だ。
「知事の通信簿」は1期目からやり出したものだが、そんないがみ合いが背景にあるから県民もまともに受け取ってはいない。評価は県政の主要課題12分野81項目について検証したもので、満点の5点から0点まで万遍なく評価は散り、平均点は2・2点で「不合格」となった。静岡市政のことに口を出し過ぎるのが不評で1・2点、予算に占める教育費の全国最低レベルも1・7点どまりだった。
自民党は「検証は知事の政治姿勢のチェックでもある。公式にただしていきたい」と対決姿勢をにじませたが、肝心の知事は「不合格とは残念。客観評価になっているかどうかだ」と受け流し、さして気にとめているようでもない。県議会の他党、他会派は「そこまでやっても独自候補の擁立にメドさえ立っていない。知事の腰を浮かせることもできないのでは…」と冷ややかだ。
川柳「朝囀」得意わざ やるぞやるぞで 腰砕け (誠)
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