前原新代表の大失態を怒る新聞はなし…ああ
今朝の新聞各紙は例外なく民進党・前原誠司代表の執行部人事構想の失敗を1面トップで取り上げた。しかし、その見出しや生地の中身を一覧すると、「オヤッ」と思ってしまう。「前原新代表、いきなりつまずく」「山尾幹事長断念でおわび」「求心力に疑問符」「党運営はさらに厳しく」…などと、新執行部の船出の難破にしてはやさしい見出しばかり。むしろ同情しているかのようだ。
政権党と野党の違いはあるにしても自民党に対する姿勢から見れば天と地ほどの違いだ。「失敗を反省し早い出直しを」「挙党体制へ再構築を」「雨降って地固まるを」…中にはあっけらかんとエールを送っている小見出しもある。これだからわが国では政治が育たない。政党が育たない。前原代表のやったことは「つまずき」でも「あやまち」でもない。政党のリーダとしての「大失態」なのだ。
前原氏がこの時点で党代表を背負うとした決意が党内で理解されていない。党を背負うために期した執行部人事が簡単にひっくり返されてしまうようでは政権党と渡り合えないだろう。党内人脈の把握にも不安がある。政治そのものに責任が持てるのか。離党予備軍は増えこそしてもおさまる気配はない。そんな危なっかしい状況でよくも「もう一度政権をめざす」などと言えたものだ。
なぜ共産党との共闘に代表選挙の終盤でカジを切った。選挙のためなら簡単に発言を変えてしまう。本当の主義、主張、信念がどこにあるのか分からない。民進党の党勢回復がパッとしないことを気遣う政治メディアが「前原新体制にまとまろう」とエールを送る。そのたびにひとり、ふたりと支持者がこぼれる。自力回復の覚悟がないことを露呈しているからだ。厳しく叱る声が届いていない。
川柳「朝囀」壊れてく 甘い評論 野党です (誠) 2017・9・6
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